ルパン


モーリス・ルブラン著の、世界的大ベストセラーの映画化。……なんだけど、私は原作を一切読んだ事がありません…orz


そんな訳で、原作との比較なんて出来ないので、率直に観た感想ですが、まず感じたのは、展開が滅茶苦茶早い。あくまでも体感でしかないけど、15〜30分単位でストーリーがさくさく進む進む。特に、序盤はこれにちょっとビックリしたり。
それから、ハードアクション風だったかと思えば、コミカルなシーンがあったり、ラヴシーンがあったり、宝探し冒険活劇になったりと、いろいろと詰め込まれてたりして、上記のさくさく感と合わせて、なかなか飽きさせない作りになってます。


一つ不可解なのは、全編通して時折挿入される、父親殺しの犯人当て予知夢(?)です。
本当に唐突に展開されて、何故そんなものを見るのかの説明が一切されずに、最終的には、正解を導き出してしまいます。劇中にそんなオカルトチックな能力に関する説明は一切ないので、このシーンの間は、観ていてポカーンとしてしまいました。


それと、個人的に残念なのは、ラストの締め方がちょっとスッキリしない所です。原作がそうなのかどうか、読んだ事がないので不明ですが、どうにもこうにもあの終わり方ないんじゃないかと。面白かっただけに、余計にねぇ……。


余談ですが、終盤オペラ座でのシーンがありましたが、あれを見た瞬間『オペラ座の怪人vs.アルセーヌ・ルパン』というクロスオーバー物を妄想してしまったのは、ここだけの秘密です(笑)。