神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン (GA文庫)作者: 榊一郎,神奈月昇出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/10/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (51件) を見る

人間と精霊とが共に暮らす世界、その中で最も精霊との距離が近い職業である神曲楽士。この物語の主人公タタラ・フォロンは、まだ新人の神曲楽士とは言え、既にコーティカルテ・アパ・ラグランジェスと言う契約精霊を持つ身である。
このタタラ・フォロンとコーティカルテを中心に、フォロンが所属するツゲ神曲楽士派遣事務所の所長ツゲ・ユフィンリーと同僚のサエキ・レンバルト、アルバイトのペルセルテとプリネシかのユギリ姉妹と言った面々が、様々な事件に巻き込まれる立ち向かう物語である。


とは言うものの、今巻は前巻からの続きなんだけどね。
さてさて、物語としては、徐々に壮大な風呂敷を広げ始めた様で、色々と今後に繋がる伏線やら設定やらが解禁されてきました。
そんな中、世間的には天才と言われながら、劇中での活躍が殆ど見られないレンバルト君が、新たな技を会得しましたよ。


……活躍出来たのは、ほんの短い間だけでしたけどね(笑)。
うーん、話の展開が、どうしても精霊vs精霊になってしまう構成上、契約精霊がいない上に、上級及び中級精霊を惹き付ける事が出来ないと言う設定のレンバルトは、何かと割を食う格好になってしまうのは仕方が無いのかねぇ。
でも、このままだと、ユギリ姉妹はおろか、今巻でトルバス神曲学院に合格したオミ・カティオムの後塵すら拝する事になりそうでカワイソウなんだけど(笑)。
本自体は厚いんだから、もう少しレンバルト君にページを割いてあげて下さい、榊先生(笑)。