愛と哀しみのエスパーマン (富士見ファンタジア文庫)作者: 秋田禎信,渡真仁出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/10/20メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (37件) を見る

魔術士オーフェン』の秋田禎信先生が綴る、思い人に手酷く振られた事がきっかけで、超能力に目覚めてしまった王子悟が、超ポジティブなエスパー金郷地小五郎に振り回されながら、悪の秘密組織と戦わされてしまう超能力戦隊コメディ。


それにしても、やる気になればなるほど弱くなるエスパーなんて、作劇的にも戦力的にも使い難いだろうに(笑)。
ヒロインの都合涼香の性格もだけど、思い付いた時点で既にオチが付いてるような気がするのは、私だけなんだろうか(笑)。
秋田先生の元来の作風の所為か、こういう不条理系の話は、トコトン不条理に進んで行って収拾が付かなくなって、結果御破算……といった流れになるのは、もう少し何とかして欲しい気もします。
まぁ、シリーズになって続かなかったから良かった様な物の、これが10巻程度の長編になってたら、目も当てられない結果になっていたんじゃないかと思うのは、果たして言い過ぎなんだろうか(笑)。
何はともあれ、この1冊で終わっているから、恐い物見たさ的な感覚で、買ってみたり友人から借りてみたり立ち読みしてみるのも良いかも知れません(笑)。