君の居た昨日、僕の見る明日〈5〉Graduation Ceremony (富士見ファンタジア文庫)作者: 榊一郎,狐印出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/04メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る


逃げ出した者が呼び込まれる異空間【鈴乃宮学園】を舞台に、人間とアンドロイドと妖狐と幽霊達が巻き起こす、異空間学園ラブコメディの最終巻となる第5巻。
主人公優樹の問題は、4巻でほぼ解決したので、5巻では舞台となっている幽霊学校の詩月が、どうすれば成仏出来るのかを探って行く事に。


……とまぁ、話の内容的には、かなり手堅い出来なんじゃないかと思います(笑)。
個人的な不満点を挙げるとすれば、主役とヒロインが元の世界へ戻ってどうなったのかってのは、やっぱり人情としては知りたい訳で(笑)。
ただ、あのエピローグだと、それをするとかなりクドくなるとも思う訳で、作者があのラストを事前に決めていたとの事なので、仕方が無いのかなとも思ったり。


……なぁ〜んて、聞き分けの良い事を言いつつも、やっぱり4巻にあったと記憶している『例え離れ離れになったとしても、必ず逢いに行く』的な部分も読みたいのですよ(=´∇`=)
エピローグを読んで、結果だけならそれが達成された事が解るとは言え、その経過をちゃんと物語として読みたかったなぁ……と。


まぁ、何はともあれ、これにてこの物語は完結と相成りましたと。


この巻登場の最大の敵【綾小路虎丸】のイラストを見て、『それなんてグラトニー』と思ったのはここだけの秘密だ(笑)